2023年度西東京青年会議所ロゴ西東京青年会議所

西東京青年会議所 2025年度スローガン

雄 飛~ 変化と向き合い その先へ ~

第27代理事長 齋藤 誠也

第27代理事長 齋藤 誠也

理事長所信

西東京青年会議所 創立宣言文

“我々は、この緑豊かな武蔵の地に今始まる新しいまちの青年として、積極的変化の創造を基軸とする、夢と活力ある住み良い自立都市の確立に向けて、指導力の開発を行い、社会的責任を担い、起業家精神を養い、多くの友と友情を深めながら雄飛することを目的としここに集結した。そして、その実現のため、いま我々はここに(仮称)田無保谷青年会議所の創立を宣言する。”

創立から四半世紀 ルーツをたどり継承する

今から24年前、旧田無市、旧保谷市の行政合併に先駆け旧保谷青年会議所と旧田無青年会議所の先輩諸兄姉のご尽力により西東京青年会議所は全国で774番目の青年会議所としてここ、西東京市に産声をあげました。

本年度は25年目、節目の年を迎えます。

この機会に、改めて冒頭の創立宣言文を読み返しました。そして、今こそ創立の目的を振り返り、原点に回帰する時だと、強く思いました。

この宣言文を起点とし、創立以来、脈々とこの地で歴史を築き上げてこられた諸先輩方に深い敬意を表します。また、日頃よりご支援を賜る行政関係者や地域の皆様に、心より感謝を申しあげます。

いま、この歴史と伝統あるプレジデンシャルリースを身に纏い、背筋の伸びる思いであります。今日まで私との御縁をいただきましたすべての皆様に重ねて感謝を申しあげます。

この歴史の重みを深く受け止め、25周年を盛大に祝福いたします。そして、初心に立ち返り、しかしながら変化を恐れず、変化と向き合いながら、愛すべき仲間と共に一致団結し、多くの友と友情を深めながら理想を掲げ、未来へ向けて高々に「雄飛」する1年にしていきたいと考えています。

本年度のスローガンは創立宣言文に記された思いと目的を継承し「雄飛」とさせていただきました。「雄飛」とは「鳥が大空に飛び上がるように、大きな志をいだいて盛んに活動すること」です。まさに、本年度の西東京青年会議所が目指すべきことであると考えます。

25周年にむけて

青年会議所は単年度制です。1年でメンバーの役割が入れ替わるため組織の新陳代謝が促進され、常に新鮮な気持ちで様々なことに挑戦し続けられるのが良いところです。

しかしながら、その性質上、外部とのつながりの維持や、実績の継承ができないことがあります。また、組織全体として中長期的に何を目指しているのか不明瞭になりがちです。そして、その年のメンバー数が少ないと1年で大きな事業を行うのは難しくなってしまいます。

そこで、本年は「25周年」というキーワードのもと、シニアクラブ、各地会員会議所、行政、企業へ日頃の感謝の気持ちを伝えるとともに、つながりを構築・維持することに取り組んでまいります。

そして、過去の実績を学び、輝く未来に向けた中長期ビジョンを策定し、来年度以降の運動につなげていける年にしていきます。

さらには、例年できないような規模の事業を開催し、西東京市民にとって西東京青年会議所の存在が鮮明に記憶へと残るようなインパクトを与えたいと考えています。

青年会議所との出会い

私は大人が子どもに与えてくれた機会を今でも忘れることはありません。

私の生まれは青森県青森市です。18歳まで青森の地で過ごしました。進学を機に上京し今日に至ります。気がつけば、生まれた地で過ごした時間よりもこの地で過ごした時間の方が長くなりました。

私の父は当時、公益社団法人青森青年会議所に所属し、地域をより良くする志を持って運動をしていました。今思えば、家にほとんど居なかった父と喧嘩ばかりしていましたが、地域の為に頑張っている姿を見て、密かに誇りに思っていたのだろうと思います。

青森ねぶた祭り、海外へのホームステイ、公園での雪合戦等、少年期の大切な思い出の中に、父の背中と青年会議所「JC」がありました。

そして、それらの体験が今の私に少なからず影響を与えているのだろうと思います。今となっては父には感謝の気持ちしかありません。私はかつて経験した子供の頃の風景を伝えていかなければなりません。

未来へつなげる青少年の育成

西東京青年会議所では毎年5月にわんぱく相撲西東京場所を開催しています。わんぱく相撲は公益社団法人東京青年会議所発祥の運動であり、旧保谷青年会議所が1979年に保谷場所を開催し、1985年には、旧田無青年会議所が田無場所を開催しました。その後、わんぱく相撲は脈々と西東京青年会議所にも引き継がれ、青少年の健全な育成の機会として、地域で愛着のある事業となっています。

子どもたちの真剣勝負は本当に純粋で、無邪気で、今を真剣に生きる大切さと、大人になると忘れがちな素直さを思い出させてくれます。今年もその様子を是非、目に焼き付けていただきたいです。

何事も、好むと好まざるとにかかわらず、その時々、今を一生懸命に生きることはどんなときでも大切です。過去を思い出すのも未来を想像するのも、今起こっていることではありません。変化する「いま」を大切に生きながら、過去の教訓を参考にし、未来を大胆に描き、行動できる人材を育成していきたいと考えています。

また、今年も学生にボランティアの参加を呼びかけ、学生が運営に携わることで様々な経験をしてもらい、礼節や思いやりを学ぶ機会を提供したいと考えています。

最高の思い出と共にこの最高な体験を、あらゆる世代の青少年へ伝播させ、青年会議所の存在感を示していきましょう。地道な積み重ねが、記憶に残り、共感を生み、仲間を増やすことに繋がると信じています。

子育て支援からウェルビーイングの実現へ

西東京市では、「ウェルビーイングの実現」を目指しています。ウェルビーイングとは「市民一人ひとりが幸せを実感し、多面的で持続的な幸せの状態」を指します。

2025年、西東京市役所の若手職員の皆様と市にゆかりのある18歳から39歳の若者で構成されるメンバーが集まり、「若者ミーティング」と題して、市政への関心・参画が比較的少ない若者世代の意見を幅広く聴取し、若者の視点から必要な支援や取り組み、まちづくりへの参画等について検討しています。私も一市民として若者ミーティングに参加してまいりました。

市の若手職員が取材し、調査した中で浮き彫りとなったのが「子育て支援」に関することを西東京市民が重要だと思っているということです。「子育て支援」を重要と感じている市民は2025年の調査で「子どもがいる人」で88%、「子どもがいない人」で47%です。ほぼ半数の市民が「子育て支援」を重要と感じています。

私はこの結果から「子育て支援の充実」が西東京市にとって課題の一つであると感じています。西東京青年会議所という一民間団体として、「子育て支援」に関する運動について何ができるかしっかりと協議し、ウェルビーイングの実現に向け、西東京市にとって、そして我々が生きる社会にとって良い影響を与え続けていきたいと考えています。

西東京青年会議所の存在感を示し、入会したいと思える組織へ

西東京青年会議所は地域に根ざして明るい豊かな社会を築いていく団体です。西東京市の課題を発見し、解決の糸口を探りながら、新たな価値を創造する可能性を見出し、運動につなげていきます。

そして、この街をターゲットとした戦略的な広報活動によって、地域における知名度を上げていきます。西東京青年会議所の魅力を継続的に発信し、この会に入り共に成長し地域貢献をしたいと思っていただける若者が増えるような事業構築と運動発信をしていきます。

IT技術、AI技術が発展している現在において、今まで発想し得なかったあらゆる可能性・選択肢があります。既存の固定観念にとらわれず、それぞれの個性や発想を最大限に尊重し、失敗を恐れず、曖昧さを推奨し、求められているものに共感する能力を開発しながら「デザイン思考」ができる人材を育成します。本当にこの作業や資料は必要か、常に自問自答しながら、共に答えを見出していきましょう。

より良い変化を模索し創造する

私たちの所属している”青年会議所(JCI)”は国際組織であり、発祥から今年で110周年を迎えます。青年会議所には全世界で共有しているミッションがあります。

JCI MISSION

To provide leadership development opportunities that empower young people to create positive change.

青年会議所は、青年が社会により良い変化をもたらすためにリーダーシップの開発と成長の機会を提供する。

この、ミッションのもと、青年会議所では「機会の提供」を大切にしています。この会には、社会により良い変化をもたらすために、個々の成長に繋がる無限の機会があります。自身が考える快適で慣れた環境や行動から一歩外に踏み出し、固定観念を外し、新たな世界を積極的に開拓していくチャンスがあります。

リーダーシップとは、目的志向と行動力をもって、周囲の人々へ影響力を発揮することだと考えます。青年会議所の運動を通じて、いろいろな役割を経験することで、メンバー全員がお互いの立場を尊重しながら成長できる組織をつくっていきます。

「より良い変化」とは何か、変化には常に様々は視点が存在します。良いと思えることが視点を変えると悪かったり、悪いと思えることが視点を変えると良いことだったりするのです。すべては見方の問題です。このような変化に対するモノの見方を個々やメンバー同士で考えながら、臨機応変に、今すべき最善の選択を共に考え、我々が理想とするより良い社会とはなにか考える機会を提供します。

そして、その過程こそが青年会議所のメンバーであるメリットであり、価値であると考えます。仲間と共に、我々の未来を、あるべき変化とは何かをその時々に最善の方法を考え続けていきます。

それぞれの個性を尊重し、仲間とともに成長する

西東京青年会議所は会員全員がそれぞれの個性や得意分野を分かち合い、西東京市のことを愛し、まちの将来を考え、まちを活性化する起爆剤となる、そんな組織でありたいと考えています。

人は一人では生きられません。個々が支え合って常に目まぐるしい程の速度で変化しながら今を生きています。私は青年会議所に入会するまで、学友や職業に関係する必然的な人間関係しか持っていませんでした。この場所で、職業を超え、義理と人情の大切さを教えられ、困ったときに相談できる、尊敬できるたくさんの先輩や同志と出会うことができました。

青年会議所では、同じ志を持って事業構築や運動をしていく中で、様々な役割を経験し、多様な価値観や物の見方に触れることで、未知の経験をすることができます。そして、それらで得た知見を日々の暮らしや、仕事に活かすことができます。自分では嫌だ、苦手と思っていたことがやってみると意外と向いていたり好きになれたりするかもしれません。あるいはその逆かもしれません。そんな人生の試行錯誤をできる環境が、身近に感じられるのが青年会議所の魅力です。

さらには、西東京市だけでなく、東京から関東、そして日本全国、さらには世界中に同じ志を持つ仲間がいます。そして、彼らと出会い、ともに運動する機会が用意されています。これは、とても幸せなことだと、私は思います。是非ともこの機会を享受し、経験し、自分にとって最善の方法を、できる範囲で何度でも更新し続けてください。失敗しても大丈夫です。我々は同じ体験を共有するJAYCEEとして繋がっています。できることを一生懸命探してみましょう。一年を終えたとき、気づいたら人生経験を積み、成長していたと思えるはずです。そして、真剣に取り組んだ分だけ、卒業された先輩諸兄姉が愛を持って面倒を見てくれるはずです。

西東京青年会議所は類稀なる個性の集まる集団です。多様性を受け入れ、輝く個性が調和する未来を描き、包摂力を育み、自分の幸せ、ひいては社会の幸せを想像しながらJC三信条と言われる「奉仕」、「修練」、「友情」の志をもって起業家精神を養い、影響力をもつ組織へと雄飛していく一年にしていきます。

おわりに

世界は今も絶え間なく変わり続けています。変わらないことなどありません。変わりゆくものであれば、その時々で良いと判断した方向に舵をとらねばなりません。故に、我々はその時々の変化と向き合い、前に進み続ける必要があります。

このまちを起点とし、夢と活力ある住み良い自立都市の確立のため、自分の幸せ、組織の幸せ、そして、社会の幸せとは何かを、自由に、変化と向き合いながら考え続けていきます。

そして、その先の理想を描き、現実と理想との差がどこにあるのかを理解し、その差を埋めることで、皆が笑顔で幸せと思える社会を開発していきます。

こんな厳しい時代の中で青年会議所に所属し、家族や会社を守りながら世のため人のために力を尽くすあなたは街の名もなき勇者です。ともに青年会議所運動を通じてこの街の未来を切り開いていきましょう。

大丈夫です。私達なら必ず出来ます。一緒に挑戦し続けていきましょう。

1年間やって良かったと思えるような青年会議所を共に、つくりましょう。そして1年の最後に美しい夕日を笑いながら眺めましょう。

結びに、本年度、理事長という大役を務めさせていただくにあたり、歴史を築き上げてこられた先輩諸兄姉に心から敬意を表し、先ずは私自身が主体者となって25周年の今、その先の未来へ希望をもたらす変革の起点として、西東京青年会議所がネクストステージに雄飛していくことをお誓い申しあげ、理事長所信とさせていただきます。

基本方針

1 一人ひとりの幸せの実現に向けた事業構築
2 青少年の育成と記憶に残る事業構築
3 西東京青年会議所の運動が地域に広く認知されるようにする

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